ワイン業界で働きたい方のための求人情報

Column

ひとりでも、ふらっと立ち寄り餃子&ワイン@千住以北

SHARE ON

北千住は、なっかなか変わらない。
バブルの弾ける前に駅ビルが建設されたのに、客足は駅でとどまることなく、国道4号まで長く続く商店街は健在。活気はつねに保たれている。
東京電機大学が千住旭町に移ってからは、若者の姿が一気に増えた。しかし裏通りに入れば、昔と変わらず昼から酒をかっくらうオッサンたちの姿が。

そのオッサンたちのオアシスは、北千住駅西口を出てすぐ左のエリアに位置している。猥雑にひしめきあう飲み屋のなか、それでも若者向けのシャレオツな店だって頑張っている。



「アガリコ餃子楼」は、ここ数年で千住の居酒屋界を牽引する存在となったアガリコ・チェーンのひとつ。
入店し、カウンター席で頼むべきはカップワインだ。



店のオリジナルラベルで赤と白両方あり、中身は国産。
この日はやさしい甘さをもつ白「アガリコブラン」(500円)をチビチビやりつつ、餃子が焼けるのを待った。



きたきた、手作り餃子(350円)。皮も餡も手作りだそう。
口に入れるのにちょうどいいサイズで、皮の弾力が心地よい。



お通しがないので、餃子とワインだけなら千円でおつりがくる。
ほかにも気になる点心があれこれ。
お腹を空かせていけば、ひとりでも数種イケるはずだ。



……さて、以下はちとディープなお店紹介となる。



千住から東武線で北上し、西新井大師駅へ。
西新井大師駅は、西新井駅から大師線に乗り換えて一駅。



大師線に乗らずとも、西新井駅からは歩いて15分ほど。
西新井大師へ向かう道中、こんな看板から地域性を読み取ってみる。



目指すは、西新井大師駅からは徒歩1分の「伊勢末酒店」。
酒屋の横に、正午から開店している居酒屋スペースがある。。
常連客の率は異様に高いが、参拝帰りのフリー客をつねに受け入れているからか、新人に対し、店の人も客も温かい。

まずはカウンター席にて、壁面のメニューに餃子の文字を探す。



なんのナゾナゾかと思ったが、餃子は問題なくオーダーできた。
餃子が焼きあがるまで、チーズ(100円)とワインで待つことに。



チーズといえば、三角チーズ。うむ、正しい。
そして、メニューに見当たらないワインを恐る恐るお願いしたら、有無をも言わせず赤ワインが注がれた。



常連さんたちの「1-6-7だな」「今日は玉出たー?」といった競馬やパチンコ談義を聞きながら、チーズを齧ること15分。ようやく、店の姐さんが年季の入ったフライパンで丁寧に焼いてくれた餃子登場!
羽根つきで、肉餡がギッシリつまった大ぶりな餃子。
期待以上に旨く、ボリュームがあるのにひとりであっという間に完食した。
(いや、もともとたいして期待してなかったってことでなく……)


さあ、西新井からもっと北上してしまおう。



東武スカイツリーラインで新越谷駅へ。
この地には、百均の居酒屋「おやじ屋」が存在するのである。




見よ、「おやじ家」のメニュー表を。丼もの以外ぜんぶ100円だ。
もちろん、酒も1杯100円。



だから、餃子と白ワインで……200円。
ここは本当に日本か。



黒板を見ると、「白ワイン(フランス産)200円」もあるという。
店のスタッフに聞いてみた。

「100円のワインと、どう違うの? 100円のワインは、産地どこ?」

すると、スタッフの兄ちゃんは天真爛漫に返事をしてくれた。

「あー、なんつーか、100円なんでぇ、どこどこ産とかって話じゃないんっすよねー。で、200円のやつはフランス産。」

うむ。とても分かりやすい説明ありがとう。100円ワインの説明なんてしてもらったら、もう人件費も出ないもんね。かえって、すまんかったよ。


千住、西新井大師、越谷と渡り歩き、お気楽な餃子とワインの小旅行。
出会ったのは、思索を深めるワインとは180度異なる、なーんにも考えないで飲めるワインだった。これがまた、餃子っていう飾らない1品とマッチするんだなぁ。


文・山本ジョー



アガリコ餃子楼
03-6806-2199
東京都足立区千住1-39-12 1階


伊勢末酒店
03-3890-3026
東京都足立区西新井1-5-4


おやじ家
048-940-6848
埼玉県越谷市南越谷1-16-3 中央12南越谷ビル 1F〜2F