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清里でテイスティングといえば

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ところは山梨県の清里。
ここまで来れば、試すべきはチョコ。
「清里のチョコ」と聞き、眉をひそめたのはバブル期の清里を知る人たち???
いえいえ、パステルカラーの家々が並び、大量生産の菓子やらを売りさばいていたのは20年以上前の話。
今の清里は、職人が黙々と精を出しているような店が並ぶ静かな村だ。


  


「アルチザン パレ ド オール」も、“アルチザン”を謳うだけあって見事に職人気質な店のひとつ。扱うのは、徹頭徹尾、ただひたすらに、チョコである。


  


バレンタインデーともなれば世界各国からチョコがわんさか集まるチョコ大国・日本。けれども、カカオ豆の選定、焙煎から製造まで一貫して責任をもつ日本発の専門店は、「アルチザン パレ ド オール」以外にそうそうあるもんじゃない。だからこそ、筋金入りのチョコ好き……いや、ショコラ愛好家(しかも、息を強く吐きながら「ショ~コラ~」とフランス風に発音しなきゃいけない気がしてくるのが不思議)が清里へと足を運ぶ。





美術館や牧場に挟まれたこの工房までやって来たら、ぜひとも脇に設置されたテラスカフェでテイスティング体験を。

まずは、1口サイズのショコラ5種と好みのドリンクがついた「ショコラテイスティングセット」(1000円)。産地別のショコラは、食べ比べると確かに違う。
「ハイチ産はスミレやココナッツが香り、トリニダード産は赤い果実や紅茶。キューバ産はビターで八丁味噌っぽい。えーと、チューノ産は抹香……」
ワインを表現するときの言い回しが、ほぼそのまま使える。そして、
「チューノ…ってどこ?」
と、あわててスマホで検索もする。

こりゃおもしろい、と調子に乗り「ショコラショーテイスティング」(1000円)にも挑戦。





こちらは、少量ずつ注がれた熱々のショコラショーが産地別で3種並ぶ。それぞれのカカオに適したミルク量の調整が施されているらしく、同条件下の試飲とはいかないのだが、それでもカカオの違いはちゃんと分かる。





さらに、これまた試してほしいのが「ショコラネスパ?」(500円)。
カカオを使っているのに透明、しかも発泡している甘いジュースという代物だ。上にはシャーベットが浮かんでおり、果たして今、自分が何を口にしているのか分からなくなってくる。
ちなみに「ショコラテイスティングセット」のドリンクとしても選択可。

ショコラだけのために清里まで出かけるのは正直大変だろうが、同じ山梨県北杜市にはワイナリーが多々ある。明野あたりでワイナリー巡りドライブをした際には、ワイン試飲を我慢するドライバーへの感謝もこめて、訪問ルートにこのショコラティエを加えてみては。
避暑地である清里高原へ向かう道は、夏のドライブコースとして最高。また、夏休み期間を外せばグッと人口が減るので、非常に静かに観光できるメリットも。





とはいえ、2月のバレンタインデー前は大繁忙期なので要注意だ。
そして12~3月頃は、日によって雪に埋もれる。天気予報チェックを忘れずに。


文・山本ジョー


●アルチザン パレ ド オール
http://artisan-palet-dor.com/