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Column

ひとりでも、ふらっと立ち寄り餃子&ワイン@渋谷

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最近、複数のソムリエと雑談をしていたら、餃子の話題が出た。


「餃子は、やっぱりビール」

で終わった人もいたけれど、

「ソムリエさんなら、そこはワインでよろしく」

と返すと、
「庶民派な餃子だから、気軽に飲める辛口ロゼ」

「ニンニクの風味と挽肉の動物性タンパク質が、ほどほどのタンニンと合う」

なんて、ちゃんと理由づけもしてくれた。



ランチが遅くなって、さほどお腹が空いてない夜、1皿の餃子でサクッと帰りたいときもある。餡のほどよいツマミ感と、皮のほどよい主食感。それに、1杯のワインを付けて、ホッと一息ついてから帰宅の途につきたい。
そりゃあ、高級中国料理店「福臨門」あたりに行けば、餃子3~4個で余裕の1000円超えだが、一般的な餃子の相場は500円程度。ワイン代も入れ、お会計は1000円で抑えられる。



しかし残念ながら、ワインバーで出す餃子、餃子専門店のワイン、どちらも表情が曇るレベル。餃子の味もワインの品揃えも悪くないお店って、あるのか。ありそうで、ないのか。

いや、なさそうで、じつはあった。
思い立ったら、ひとりでもふらっと立ち寄れる餃子&ワインの店。



まずは渋谷編から。







「餃子とワインの店 立吉」は、JR渋谷駅東口から徒歩3分。








求めている餃子とワインのペアが最初からお膳立てされた、「晩酌セット」850円。

餃子は「焼・水・揚げ」と選べるようになっていて、私はオーソドックスに「焼」を選択、飲み物は白ワイン。
脚のないグラスに注がれた白ワインをチビチビとやり、餃子が焼けるのを待つ間、店内を見渡す。








あれっ、シラーズのワインに「餃子ワインの決定版!」との文字が。その向かいの壁には、赤ワインがいかに餃子と合うかが切々と書かれていた。
なんと、店は赤ワイン推し。白、頼んじゃったけど……。







そして登場の餃子。わりと、大きい。
一口食べてみて、納得した。








皮のなかは肉ギッチギチ。にんにくが入っておらず、豚肉のぷりぷりとした噛みごたえと肉汁ジュワ~の旨みをシンプルに堪能する、じつに肉々しい餃子。そりゃあシラーズを薦めたくもなるわけで。
お酢をつけて食べるなら、個人的には白ワインも悪くないと思ったけれども、次回は素直に濃厚な赤を頼んでみよう。


さ、次だ、次だ。
雨の日も渋谷駅から濡れずに移動できる「うま馬 渋谷ヒカリエ店」へ。






「うま馬」は博多ラーメンのチェーン店だが、餃子も名物。






そして、ラーメン屋にしてはワインの種類が豊富すぎる。
それもそのはず、「うま馬」の社長がソムリエで、福岡の天神にはワイン・ビストロもオープンさせているほど、とのこと。








博多ひとくち餃子は、一人前460円なり。
「立吉」とは真逆の、国産野菜たっぷりの小ぶりなサイズ。よかった、これなら白ワインと間違いなく合う。






各テーブルに置いてある自家製の特製ラー油が、これまた魅惑的だ。ラー油と言いながらも、ふりかけ状態。だが辛すぎず、ごま油の香りが高い。ラー油をちょこっとのせた餃子を口に放り込めば、白ワインが止まらなくなる。
とはいえ、グラスワインは520円だ。餃子と合わせてギリギリ1000円以内に収めるなら、1杯で終了しなければ。「いっそボトル1本頼んじゃう?」との悪魔のささやきと戦いつつ、ぐっと我慢。ひとり客なのにラーメン屋でベロベロ、なんて哀しき事態は避けねばならん。


今のところ、渋谷で餃子とワインをパパッとやっつけたいなら、この2軒か。


冒頭に某ソムリエが薦めていたロゼは、どちらの店にも揃っていなかった。しかし、もはや肉料理にカテゴライズされるような前者の餃子なら赤だし、おちょぼ口でもいただける後者のサッパリ餃子は白でOK。

結論、合わせるワインは「餡による」ってとこかな。


文・山本ジョー




餃子とワインの店 立吉
http://tachikichi.net/index.html

うま馬
http://www.hakataumauma.com/