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第9回香港インターナショナル ワイン&スピリッツ・フェア レポート

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 11月10日(木)~12日(土)、香港にて国際ワイン見本市である「香港インターナショナル・ワイン&スピリッツ・フェア」が開催された。直前に中国・上海でプロヴァインチャイナ(11月7日~9日)が開催され、出展社の減少が懸念されたが、37の国・地域から1060社が出展し、30の各国団体がパビリオンを設置、クロアチア、フィンランド、フィリピンが初めて参加した。バイヤーも68カ国から約2万人が参加するなど、世界の業界関係者のこのフェアへの期待値は依然として高いものがある。






 今回の目玉はスロべニアワイン。ワイン愛好家から人気を集めるイタリアのフリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州に隣接するものの、ワイン産国としての世界的な知名度はまだまだ。フェアでは、出展した9社によるグランドテイスティングも企画された。会場ではスロべニア大使デヤン・ジダン(写真上)からの挨拶に続き、同国のワインについて執筆するロバート・ゴリャックがその特徴を紹介する。フリウリから続く海岸部、内陸部、山岳部と3つの広域エリアに区分された9つあるという各産地の特徴が感じられる、味わい豊かなワインが続く。総生産量の70%がクオリティワインとして認定されているというスロべニアワインは、総じて酸がキレイなのが特徴。日本でも好まれそうなものが多く見受けられた。









 もちろん、JETROの日本ブースを中心とした日本酒、日本ワイン、日本ウイスキーも注目の的。山梨ワインブースは、会場入口付近ということもあり、香港のレストラン関係者をはじめ、各国バイヤーの注目を浴びていた。各ブースで手応えを聞いてみると、評判も上々とのこと。日本酒ブースでは、酒と一緒に提案することで、日本の食文化自体をアピールしたいと語る酒器メーカーも見られた。美濃焼で知られる岐阜県のカネコ小兵製陶所の代表取締役社長・伊藤克紀は、「ワイングラスのように、酒器の形状で酒も味わいが変わるんです」と、来場者に向けてミニセミナーを開催。あくまでフィーリングを大事にわかりやすく、ときにユーモアを交えてのトークに、来場者も興味津々の様子だ。続々集まるバイヤーたちの様子から、日本酒文化への海外からの興味の高さが感じられる。





 毎年恒例のワイン業界のトレンドを解説するセミナー「ワイン・インダストリー・カンファレンス」(写真上)では、「クール・クライメイト・ワイン」がテーマに。パネラーは、イギリスのワインライターのロバート・ジョセフ、中国農業大学教授の馬会勤、グローバルにレストラン・ホテルを展開するHakkasanグループのクリスティーヌ・パーキンソン、フランスのワイン評論家ミシェル・ベタンの4名。さまざまな立場のパネラーからの忌憚なき主張が繰り広げられ、今年も盛り上がりを見せた。
来年は第10回の記念すべき年となる本フェア。最終日は一般愛好家も入場できるパブリック・デーとなっているので、来年こそは関係者・一般問わず、ぜひ香港に足をのばしてみてはいかがだろう。

こちらのワインフェアレポート記事は、3月4日(土)発売のワイナート86号に掲載予定。


香港インターナショナルワイン&スピリッツ・フェア公式サイト(英語版)
http://m.hktdc.com/fair/hkwinefair-en/
香港貿易発展局公式サイト(日本語版)
http://www.hktdc.com/info/ms/jp/

Text : Winart